こんにちは!大阪市福島区の犬の幼稚園、oluolu dog schoolの工藤です。
段々暖かい気温から、暑さを感じる気温になってきましたね。
今回は、Instagramで飼い主さんに募集した際にいただいた「愛犬のおすすめ暑さ対策」についてご紹介します!
犬の暑さ対策はいつから?
外の気温が25度以上になる日は暑さ対策が必要です。
また、車でおでかけするときは肌寒いときでも熱中症になるおそれがありますので、愛犬を車に乗せっぱなしにして日向に停めるのはやめましょう。
真夏はみなさん気を付けると思いますが、人間にとっては涼しい・過ごしやすいと感じるこの春先からも犬にとっては暑いと感じる日があります。
こんなワンちゃんは特に気を付けよう!
黒い毛のワンちゃん
黒は熱を吸収しますので、日差しや照り返しがある日は白いワンちゃんと比べると暑さを感じやすいです。
短吻種
パグ、シーズー、フレブル、ペキニーズなど、お鼻が短いワンちゃんは特に体温調節が苦手です。
体高が低いワンちゃん(小型犬)
特にアスファルトは太陽の熱を吸収します。体重が3キロ未満のワンちゃんや、ダックスなど体高が低いワンちゃんは地面との距離が近いため、アスファルトを歩くときは人間が感じているよりもずっと暑く感じています。
逆に言うと、足が長い大型犬は小型犬と比べると暑さに強い傾向があります。
パピーやシニア犬
お散歩デビューしたてのパピーちゃんや、シニア犬は環境の変化や体へのストレスに敏感です。
原産国が寒い地域の犬種
代表例でいうとサモエドやハスキー、秋田犬など、寒い地域で生まれた犬たちに都会の夏はかなり酷です。
早めの時期から暑さ対策をしてあげましょう。
暑さ対策を紹介する前に、「暑さチェック」
日差しが強い日は、アスファルトに手を押し当ててみましょう。
ワンちゃんたちは地面を踏んでいるので、指先で触るだけではわかりません。手のひらをしっかり地面に押し当てるのがポイントです。
スタッフは裸足で地面を踏んで確かめることもあります(笑)
熱い!と感じたらなるべく日向は避け、時間帯をずらしてあげましょう。
人間がサンダルでもいけるな、と思ったら犬にとっても暑いです。
おすすめ暑さ対策
①保冷剤
人間と同じように、首元を冷やしてあげることで体の熱を冷ますことができます。
保冷剤をバンダナで巻いてあげたり、ひんやり首輪などがおすすめ。
スリングやリュック、カートなど熱がこもりやすいもので移動するときは中に保冷剤をタオルなどでくるんでいれてあげましょう。
直にいれると、かえって冷たすぎて体調を崩すこともあるので、布でくるむことを忘れずに。
②ひんやりマット、ひんやりお洋服
暑がりなワンちゃんはひんやりマットなどを使用するのがおすすめです。
寝床やスリング、カートなどの中にいれてあげましょう。
冷感素材のお洋服もおすすめです。
ただ、わんちゃんによっては暑くてもお腹を冷やしてしまうと体調を崩すことがありますので、お外にでかけるときだけひんやりマット・お洋服を使用して、お家の中は空調をメインに暑さ対策を行い、寝床の中などは普通のベッドやマットの方がよいケースがあります。
③新鮮な飲み水
ワンちゃんの熱中症も、人間と同じように水分不足によって引き起こされることがあります。
ワンちゃんがいつでも飲めるように、新鮮なお水を用意してあげましょう。
特に暑いときはお水も傷みやすいので、1日1回はお水を変えることも大切です。
余談ですが、ワンちゃんの適切な接種水分量は体重の10分の1と言われています(諸説あります)。
3キロだったら300ml、5キロだったら500mlは一日のうちに水分をとれるようにしてあげましょう。
ここでいう水分とは、ごはんやオヤツ、野菜スープなどに含まれている水分も加味した量が適切です。
あまり水を飲まない、なくなったらお水を変えるくらいの生活の場合は、必要な水分をとれていない可能性がありますので、一日の中でしっかり水分コントロールしてあげましょう。
そして、お散歩中はこまめに水分休憩をはさんであげましょう。
④お散歩コースや時間を変える
日差しが当たっているアスファルトは最も熱くなりやすいおさんぽルートです。
25~6度くらいであればアスファルトでも日陰を選んであげましょう。
27度以上になる場合は、なるべく自然が多い公園や芝生のある道がおすすめです。
また、日中が最も暑い時間帯なので、春先は日が沈んでからか、朝にお散歩に。
夏は日が沈んでもアスファルトに熱がこもっているので、早朝または20時~21時以降を目安にお散歩にいってあげましょう。
暑い時のNG対応
エアコンをつけない
人間と同じで、体が冷えすぎるとだるく感じたり、体調を崩したりすることがあります。
有名な話ですが、人間は汗をかくことで体温を調節しますが、犬は足の裏(肉球)でしか汗をかかないため、基本的には口でハアハアと息をして体温を調節します。
そのため、人間と比べると体温を調節するのが苦手な動物です。
室温を20度~24度に保てるように、エアコンを活用して調節してあげましょう。
サマーカット
涼しくしてあげたい!という気持ちから、夏が近づくと体がツルツルになっているサマーカットのワンちゃんを見かけますが、実はこれもNGです。
ワンちゃんの被毛は紫外線や外気の温度から身体を守る役割も持っているため、皮膚が透けて見えるほど短くしてしまうと、かえって外気温を直に皮膚にあてることになってしまいます。
サマーカットをするにしても、皮膚が隠れるくらいの短さにはしてあげましょう。
笑顔と「暑い!はあはあ」の見分け方
わんちゃんが口をあけている表情は「笑顔」とも言われていて、笑っているのか暑いのかわからないということがあります。
ワンちゃんの癖によっても異なるため一概にはいえませんが、おおまかな見分け方をお伝えします。
一番わかりやすいのは舌。笑顔の時は、舌は口の中に納まっています。
口から大きく出ているときや、よだれが滴っているとき、逆に舌のしわが見えるくらいパリパリになっているときは暑くてはあはあしています。
また、奥歯が見えるくらい口角があがっているときは、暑さを少しでも逃がそうと口を開けている可能性があります。
中には笑顔でも口角を上げるワンちゃんもいるので、普段の様子を観察してみましょう。
ちなみに、暑い時以外にも、ストレスを感じたり、気持ちがざわついているときに同じようにはあはあすることがあります。
まとめ
いかがでしたか?
これからの時期に向けて、飼い主様からの要望があった「おすすめ暑さ対策」について紹介していきました!
暑さを感じやすいワンちゃん(犬種)の場合は、春先から暑さ対策の準備をしておくとよいでしょう。
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